「俳句チャレンジ」とは?
AIに「この俳句の世界を描いて」と伝えるには、どんな言葉を選べばいい?
俳句チャレンジでは、誰もが知る有名な俳句をもとに、そこから感じ取れる情景や心象風景を自然言語で描写し、画像生成AIが再現できるようなプロンプトを作成します。ここで重要なのは、AIに俳句を詠ませるのではなく、俳句から読み取れるイメージを自分の言葉で伝える力を養うことです。あなたが生成した画像は、専用の評価AIがチェックしてフィードバックを提供します。詩の世界をどれだけ的確にAIに伝えられるか、自分の感性と言語表現力に挑戦してみましょう。
このチャレンジで身につく力
俳句の読み取りと解釈
- 視点の多様性:同じ俳句でも、注目する言葉や情景は人によって異なります。どこに焦点を当てるかを自分で選び、表現する力が求められます。
- 感情の翻訳:詩から感じ取った静けさ、驚き、寂しさなどを、画像AIが理解できる言葉で丁寧に表現します。
- 情景の想像力:文字だけで描かれた俳句の世界を、視覚的な構成要素(空、光、風景、小物など)として分解し、組み立て直す力が鍛えられます。
プロンプトの作成技術
- 描写の具体性:AIに正確に伝えるために、色や光、構図、被写体の状態などを具体的に記述する力を養います。
- 構成の工夫:最も重要な要素が先に伝わるよう、論理的かつ整理されたプロンプトを意識的に構成します。
- あいまいさの排除:詩の余白や曖昧さを保持しつつ、AIに誤解されにくい明瞭な指示を作る訓練ができます。
画像生成AIとの対話力
- 試行と評価:同じプロンプトでも画像AIは毎回異なる絵を出力することがあります。すぐに修正せず、何度か生成を試し、その変化を見る観察力が大切です。
- AIの特性理解:画像AIにはそれぞれ得意なジャンルや描画傾向があります。1つのAIで上手くいかないときは、別のAIに切り替える判断力も鍛えられます。
- 生成結果との比較:自分のプロンプトがどの部分に強く影響を与えたかを見極め、意図と結果のズレを分析する力を育てます。
感性と言語の接続
- 心象の視覚化:詩の中にある目に見えない感覚や雰囲気を、画像に変換する過程を通じて、感性を具体的に表現する力が養われます
- 他者との共有:自分だけの解釈を、AIを通して視覚的に他者に伝える経験は、創造的なコミュニケーション能力を高めます。
このチャレンジのルール
アップする画像は、自分でつくったものだけ!
このチャレンジでは、自分でプロンプトを考えてAIで生成した画像だけを使おう。他人が作った画像をアップするのは禁止です。
プロンプトはAIへのメッセージ。ふざけすぎ注意!
AIを混乱させる「プロンプトインジェクション」や、無関係な言葉遊びはやめよう。まじめに伝える力を試す場です。
著作権や不適切な内容には配慮しよう
有名な作品やキャラクターを含む表現は避けよう。生成した画像が公に出る可能性があるから、マナーと法的リスクも意識しよう。
フィードバックを活かして、リトライ大歓迎!
AIの評価は成績じゃない。良かったところ・直せそうなところを見つけて、何度でもやり直してみよう。
わからないときは、仲間や先生、AIに聞いてOK!
プロンプトづくりに正解はひとつじゃない。困ったときは相談しよう。発想のヒントがもらえるかも。
学習の流れ
1. 俳句を読む
まずは、対象になる俳句を決めましょう。
このページの下にある「お題ガチャ」でランダムに選んでもいいし、自分で決めてもOK!
課題として選んだ有名な俳句をじっくり味わいます。内容をすぐに説明しようとせず、「どんな情景が浮かぶか」「どんな気持ちになるか」といった、自分の感じ方を大切にしましょう。
2. 心に浮かんだ風景を整理する
俳句から感じ取ったイメージを、場所・情景・被写体・色・形・時間帯・光の方向・空気感などの具体的な要素に分解します。これは、画像AIに的確に伝えるための“翻訳作業”でもあります。
3. プロンプトを書く
俳句の世界観が伝わるように、丁寧にプロンプトを組み立てます。何を主役にしたいか、どこに注目したか、視点はどこか、といった構成も意識しましょう。
4. 画像AIで画像を生成する
完成したプロンプトを画像生成AIに入力し、俳句の情景を視覚化します。※画像AIは同じプロンプトでも違う画像を出すことがあります。思い通りにいかなくても、まずは数回試してみるのがコツです。
使う画像AIは自由に選んでOK!完成した画像と、使ったプロンプトはセットで保存しておきます。
5. 専用の評価AIでチェック
生成された画像とそれに使用したプロンプトを提出すると、評価AIがプロンプトの出来を自動でチェックします。「どの要素が伝わっていて、どこが弱かったのか」などアドバイスしてくれます。
6. 必要ならプロンプトを改善
AIのアドバイスをもとに、自分のプロンプトを見直します。また、別の画像AIに切り替えることで、思いがけず表現が深まることもあります。試行錯誤しながら、伝える力を鍛えていきましょう。
俳句チャレンジのヒント
主語や視点をハッキリさせよう
俳句には語られていない登場人物や風景がたくさんあります。「誰が見ている風景か」「どの位置からの視点か」を決めると、プロンプトに奥行きが生まれます。
五感をヒントに情景を描こう
「冷たい風」「水面のゆらぎ」「かすかな音」など、視覚以外の感覚をヒントに情景を描くと、AIの生成する画像に臨場感が出ます。
背景や光の設定で時間帯を演出
「夕暮れ」「夜明け」「月明かり」などの時間や光の条件を明記すると、俳句の季節感や空気感をより正確に再現できます。
主題を一つ決めて強調しよう
すべてを描こうとすると情報がぼやけがちです。「カエルが水面に飛び込む瞬間」など、一つの動きや物を中心に据えることで、情景に集中感が生まれます。
すぐに修正しなくてもOK
プロンプトを書いたら、まずは数回画像を生成してみましょう。AIはランダム性を持っているため、AIにはランダムな要素もあるため、同じプロンプトを使っても、違った画像を生成します。なので、最初の1枚で判断せずに結果を比較することが大切です。
AIにも得意・不得意がある
ある画像AIでうまくいかない場合は、思い切って別のAIツールにプロンプトを入力してみましょう。生成する絵柄や表現の傾向が違うため、伝えたい雰囲気が伝わりやすくなることもあります。
評価のポイント
俳句の情景や雰囲気の再現度
- 季語や自然描写が、画像にうまく反映されているか。
- 作者の感情や余韻が、構図や色合いに表現されているか。
- 俳句を知らない人が見ても、詩の世界観が伝わるか。
プロンプトの構成と明瞭さ
- 情景の描写が、順序立てて分かりやすく整理されているか。
- 主役(主題)・背景・光・時間帯など、必要な情報が漏れなく含まれているか。
- 曖昧な言葉や抽象表現に頼らず、AIにとって理解しやすい具体的な指示になっているか。
画像との一致度と完成度
- プロンプトで意図した情景が、画像にしっかり表現されているか。
- 構図や色使いなど、詩の印象と画像が調和しているか。
- プロンプトの指示通りに、視点や空気感が反映されているか。
解釈の独自性と表現力
- 同じ俳句でも、人とは違う切り口や表現に挑戦できているか。
- 俳句の奥行きや詩的な余白をうまく活かしたプロンプトになっているか。
- AIとの対話を通じて、自分の感性をうまく言葉にできているか。
試行の工夫と柔軟性
- 1回目の生成結果に一喜一憂せず、複数回試して最適解を探ろうとしたか。
- 生成AIの特性を理解し、場合によってツールを切り替える判断ができたか。
- 評価AIのフィードバックをもとに、プロンプトを改善する工夫が見られたか。