2-3 環境との相互作用
人間と環境の相互作用は、ソーシャルワークや発達心理学の中核的な概念です。ソーシャルワークでは、人と社会環境との交互作用が援助の中心に据えられており、個人の発達や問題解決において重要な役割を果たしています。発達心理学の観点からは、個人は養育者や支援者との相互作用を通じて発達の足場を築いていくとされ、できそうなことをサポートすることで発達を促進することができます。
一方、環境問題の文脈では、人間社会と自然環境の相互作用が機能不全に陥ることで地球環境問題が生じると考えられています。この問題の解決には、人文知、環境知、技術知、行政知など、多様な知識を統合し、様々な立場の人々が協働することが必要です。このように、人間と環境の相互作用は、個人の発達から地球規模の環境問題まで、幅広い分野で重要な概念として認識されています。