AIの基礎と探求

1-6 AIの5つの基本のアイディア

AI4K12イニシアチブは、K-12(幼稚園から12年生まで)の生徒がAIについて理解すべき5つの大きな概念を提案しています。このプロジェクトは、アメリカ人工知能協会(AAAI)とコンピュータサイエンス教師協会(CSTA)が共同でスポンサーしています。AI4K12は、AI教育を推進するために設立された非営利の教育組織で、教育者、研究者、業界の専門家が協力して、学生がAI技術とその社会的影響について学ぶためのリソースとカリキュラムを開発しています。AI4K12のウェブサイトには、「AIの5つの基本アイディア」に関するポスターやグラフィック、さまざまな言語で利用可能な教材、教育者向けのプロフェッショナル開発コースが含まれています。そこでこのセクションでは、AI4K12が提唱する子供のAI教育のためのフレームワークを紹介します。

 

  • 知覚
    コンピューターはセンサーを使って世界を感知し、その信号から意味を抽出します。
  • 身の回りの世界を表現するモデルとそれを使った判断
    AIエージェントは現実世界の表現を保持し、それを用いて推論を行います。
  • 学習
    AIシステムは経験から学習し、パターンを見つけ出して予測を行います。
  • 自然なインタラクション
    AIシステムは人間とコミュニケーションを取り、協力して問題を解決します。
  • 社会への影響
    AIは社会に大きな影響を与え、倫理的な配慮が必要です。
    これらの概念は、AIの基本的な仕組みから社会への影響まで幅広く網羅しており、K-12の学生がAIリテラシーを身につける上で重要な指針となっています。