世界はデータで動いている 中学レベルで学ぶ統計・データリテラシー教材

データに関わる仕事の広がり

データを扱う仕事ってどんなもの?

「データサイエンティスト」って職業、聞いたことあるかな?
データを分析して、ビジネスや研究に役立つ情報を見つけ出す仕事だ。アメリカのハーバード・ビジネス・レビュー誌が「21世紀で最もセクシーな職業」と呼んだことでも有名(2012年記事)。
でも、データに関わる仕事はそれだけじゃない。マーケター(商品企画や広告の専門家)は、顧客の購買データを分析して「どんな商品が売れるか」を予測する。
スポーツアナリストは、選手の動きのデータを分析して、勝つための戦略を立てる。プロ野球チームにもデータ分析の専門家がいるんだ(日本野球機構「データ分析の活用」)。
公務員だってデータを使う。市役所で、人口データや税収データを分析して、街づくりの計画を立てる。
医療、教育、農業、物流、どの分野でも、データを読み解く人が求められている。

あらゆる仕事に必要な「情報を読む力」

でも、「データの専門家」じゃなくても、データリテラシーは必要だ。
たとえば、先生が生徒の成績データを見て「この単元は理解が浅いな」と気づく。お店の店長が売上データを見て「雨の日は温かい飲み物を多めに仕入れよう」と判断する。看護師さんが患者さんのバイタルデータ(体温や血圧など)を見て、異変に気づく。これ全部、データリテラシーだ。
経団連(日本経済団体連合会)が企業に行った調査(2022年「企業が求める人材像」)では、約80%の企業が「データを読み解き活用する力」を重視すると答えている。つまり、職種に関係なく、「情報を正しく読み取り、判断する力」が、これからの時代には欠かせないんだ。
君がどんな道に進むとしても、データリテラシーはきっと役に立つ。

自分の「好き」とデータをつなげる

「データの勉強って、理系の人がやるものでしょ?」って思ってない?
実はそんなことない。音楽が好きなら、どんな曲が流行るかのデータ分析ができる。スポーツが好きなら、選手のパフォーマンスデータを分析できる。ファッションが好きなら、トレンドのデータから次のヒット商品を予測できる。データは「道具」であって、それをどう使うかは君次第。自分の興味や得意なこととデータを組み合わせれば、新しい可能性が広がる。
文部科学省も、キャリア教育の中で「情報活用能力」を重視している。データリテラシーは、君の「好き」や「やりたいこと」を実現するための、強力な武器になるんだ。