「サイロ」って、農場で穀物を貯蔵する縦長の塔のこと。データの世界で「サイロ化」っていうのは、部署ごと、システムごとにデータがバラバラに保管されている状態を指す。
たとえば病院で考えてみよう。内科は内科のカルテシステム、外科は外科のシステム、薬局はまた別のシステム——こんな感じでバラバラだと、患者さんの全体像が見えない。
総務省が公表している「地方公共団体におけるデータ利活用ガイドブック」では、自治体では部局間でデータが共有されず、横断的な活用が難しいという課題があると指摘されている。また、J-LISの研究報告書(2025年)でも、多くの自治体でデータが部局ごとに分断され、共有や活用が進まないことが課題として挙げられている。
企業でも同じ。営業部のデータと製造部のデータが別々に管理されていると、「どの商品が売れているか」と「どの商品を増産すべきか」がすぐに結びつかない。
データは持っているのに、つながっていないから価値が生まれない。これがサイロ化の問題だ。


