デジタルストーリーテリングしてみよう

どんな内容にすれば良い?

目的を考えよう

まず最初に、そのデジタルストーリーテリングを何のために行うのか、その目的を考えます。発表や報告のような具体的な事実を伝えることを目的にするのか、あるいは聞き手の感情を動かすような提案を行うかによって、集める情報の量や質、ストーリーの構成が大きく変わってきます。グループで作業を行う場合は、メンバーによって目的がちがっていないように注意しましょう。

だれに伝えるのか、相手を決めよう

目的の次は、だれに伝えるのか、聞き手を決めて行きます。ここでは、想定する具体的な聞き手の他に、作り手と聞き手との関係性、すなわち、先生なのか、友達なのか、クラスの仲間なのかなど、聞き手となる相手との関係性を考えます。またその人数は何人くらいなのか、想定される人数も考えます。

相手に伝えたいメッセージは何か考えよう

デジタルストーリーテリングを行う上で、聞き手に一番伝えたいメッセージは何かを考えて言葉にします。グループで制作を行う場合は、特に重要ですので、全員の気持ちがいっしょになるように十分に考えましょう。メッセージを考える上で、有効な方法としてキャッチコピーを考えてみるのも良い方法です。たとえば「愛は地球を救う」や「努力に勝る天才なし」など、耳に残りやすい言葉を選んでみましょう。

そのメッセージを表現するために必要な情報は何かを考えよう

メッセージが決まりましたら、次はそれを表現するために必要な情報を考えます。ふつう物語は主題と副題で構成されています。
主題は物語の中心となるメッセージがふくまれており、副題は主題に合わせて提示したい内容になります。主題・副題それぞれの内容を伝えるために必要な情報は何かを考えて、整理します。

必要な情報を洗い出したら、それらをならべる構成を考えよう

ふつうは、序論(じょろん:イントロダクション)、本論(ほんろん:ボディ)、結論(けつろん:クロージング)の順にならべますので、それぞれの内容に合わせて考えてみましょう。

序論(イントロダクション)

これから始める話に関心を持ってもらい、聞き手の参加意識を高める導入部分です。

本論(ボディ)

具体的な画像や動画を使って、話を展開する部分です。

結論(クロージング)

本論で展開した内容の重要部分をかんたんにまとめ、特に伝えたい部分を再確認させます。

どう伝えるか、形式を決めよう

最後に相手に伝えるための具体的な形式を決めます。デジタルストーリーテリングを行うためには、デジタル化されたコンテンツに仕上げる必要がありますので、発表する場所の設備や機器、聞き手の興味の持ち方などを考えて、画像を中心としたスライドショー形式にするのか、動画を用いたショートムービー形式にするのかを決めます。