AIには、ものを見分けるのが得意な「分類AI」と、文章や絵を作るのが得意な「生成AI」があります。Stretch3ではどちらのAIも使えます。
まず、分類AIの「ML2Scrartch」(エムエル・ツー・スクラッチ)を使って、AIネコとじゃんけんで勝負してみましょう。
つぎに、生成AIの「ChatGPT2Scratch」(チャット・ジーピーティー・ツー・スクラッチ)を使って、質問に答えてくれるAIネコを作ってみましょう。
コンピュータに何かをさせたい場合、通常はプログラミングをします。
例えばスクラッチをプログラミングすればネコとじゃんけんをするゲームを作ることができます。
ネコはランダムにグー・チョキ・パーを出しますので、自分はキーボードで、グーはZ、チョキはX、パーはCのキーを押して勝負します。
*スクラッチの公式サイトにリンクしています
プログラミングは、コンピュータにさせることがはっきりしている場合に有効です。
先ほどのじゃんけんゲームは、自分の手をキーボードで入力していましたが、キーを押したか、押さなかったか、どのキーを押したかは、はっきり区別ができるので、プログラミングには適しています。
では、実際に自分の手でグー・チョキ・パーを作って、これをカメラで撮ってネコと勝負するにはどうすれば良いでしょう。
そのためには、手の形をプログラムで区別しなければいけません。
手の形は複雑なので、四角形や三角形のように、辺の長さや角度で比べられません。また見る角度や、人によって形が変わってきます。
うまく解決できるプログラムを、かんたんに思いつきませんね。
このように、プログラムが難しい問題を解決するのが機械学習です。
機械学習は文字通り、何も知らない機械(コンピュータ)を少しずつ学ばせていく方法です。
じゃんけんの例でいうと、何も知らないコンピュータに、グー・チョキ・パーの画像をたくさん見せて学習させると、しだいに区別がつくようになっていく、ということです。