デジタルストーリーテリングしてみよう

ストーリーテリングって何?

現実に起こったことや、自分の思いや考えを「お話」にして相手に「語る」「伝える」もので、ストーリーを語ることで語り手が伝えたい内容をおぎなって、理解してもらう手法の一つです。具体的には、現実に起こった事や調べた内容を伝えたり、自分の気持ちを伝える時などに用いられます。

では、なぜストーリーテリングが使われるのでしょうか。ふつう話し手が何かを伝えたいときは、物語を用いることで事実のみの場合よりも、聞き手に多く記憶されると言われています。また、口頭で話すだけの場合と比べて、写真や絵などを使った方が、聞いている方にとって、「わかりやすい」「なるほど」と理解が深まります。ストーリーテリングを用いることで、聞いている方に伝えたい内容をより深く印象付けることが可能になります。

このようなストーリーテリングの構成は、基本的に紙芝居と同じになります。物語ごとに複数の絵を作成して、その絵を一まいずつ出して見せつつ話し手が語りながら物語を進めて行きます。また、その構成は、お話に必要な内容を過去、現在、未来という時間の順番にならべたり、関係を問題の定義、証明、結論の順番にならべて構成したりします。

具体的な適用事例としては、先ほど述べた紙しばいのほかに、「ももたろう」などの絵本による昔話の読み聞かせなどのほか、学校で行う調べ学習の発表会や委員会の報告、お別れメッセージのほかに、事実を正確に伝えるニュースなどに用いられます。