ショートムービーを作ってみよう

映像で思いを伝えるには?

映像(えいぞう)は写真や絵画とちがって、映像を見終わるまでの時間が決まっています。分かりにくい映像では、見る人はとちゅうで興味を無くしてしまい、映像が終わるまでたいくつな時間を過ごすことになります。映像は見る人の時間を使っていることを意識して、わかりやすい映像を制作することを目的に、見る人に思いが伝わるように次の事を考えて制作を行いましょう。

テーマを決める

つくる人の思いを伝える場合、映像は写真や文字のみよりインパクトがあり、より人々の関心を集めることができますが、それゆえ、だれに、何を伝えたい、どんなお話しにするのかという制作テーマをしっかりと決めないと、あいまいな内容になってしまいます。映像制作に関係する全員でいろいろな意見を出し合い、しっかりテーマを決めましょう。

ストーリーを決める

テーマが決まったら、お話しのほね組みを作っていきましょう。テーマで決めた想いを伝えるために、「起承転結」(きしょうてんけつ)などのわく組みを使って、物語の導入、話の深ぼり、大きなてん開ともり上げ、話の結果とまとめの順番で、おおまかなストーリーを決めていきます。
グループでストーリーを決めるときは、シンキングツールを使って整理すると良いでしょう。

起承転結1
起承転結2

構成と構図を意識する

ストーリーが決まったら、せりふ・動作・撮影場所などの制作する映像の構成を検討し、それらを書いたシナリオ(台本)を作ります。シナリオとは、作品のもととなる本で、お話しのほね組みが書かれていますので、その内容にしたがってセリフを決め、写真や動画の撮影をして、テロップなどを制作します。
また、写真や動画を撮影するときは、人物の配置や背景、カメラの高さや角度、ライトのあて方にも気をくばって、より思いが伝わるような構図で撮影しましょう。