デジタルニュースを作ってみよう

公平中立に伝えよう

ニュースを作る時には、伝えたい情報がかたよらないようにすることが大事です。 ショートムービーのような作品性が高い映像(えいぞう)なら、作者の考えや言いたいことにあわせて情報を選んでもかまわないし、実際には起こっていないことを入れても良い。

これに対してニュース映像では、実際に起こった事実を、正確に伝えることを一番に考えよう。 だれかの考えや一方的な意見にかたよらないで、できごとを公平になるよう表現しよう。

たとえば、神社のゆか下でノラネコが子どもを産んだという話題で、町の人の意見が分かれているというニュースを作ることを考えてみよう。
ノラネコが増えると町がよごれてこまるから、追いはらったり殺してしまおう、という意見の人、ノラネコも生き物なので生命を大切にしよう。だから保護しようという意見の人がいるとして、ニュース映像にまとめる場合は、どちらかの意見だけ取り上げるのでなく、「ノラネコをどうあつかうかで町の人はいろいろな考え方に分かれている」という中立な立場で、いろいろな意見を公平に伝えるようにしよう。
もしも自分の考え(たとえば、ネコを保護したい)があるなら、事実としてでなく、ニュースの作者の個人的な意見であることをはっきりさせるようにしよう。