デジタルニュースを作ってみよう

正確に分かりやすく伝えよう(5W1Hを考えよう)

情報を分かりやすく正確にまとめるための基本要素として、「5W1H」というものがあります。これは英語の、When(いつ)、Where(どこで)、Who(だれが)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字を取ったもので、情報をこの要素で整理すると、正確に伝わりやすくなるという考え方です。映像(えいぞう)でもこれらの内容をはっきりさせることで、見る人に画面の中で何が起こっているかを伝えます。できるだけ説明を加えて、見てくれる人たちに正確に分かりやすく伝わる映像を意識しながら作ることが重要です。

5W1Hの例

朝から山のぼりをしています(いつ/When)

朝から山のぼりをしています(いつ/When)

ちょっとつかれてきました…(だれが/Who)

ちょっとつかれてきました…(だれが/Who)

こんなところにベンチをはっけん(どこで/Where)

こんなところにベンチをはっけん(どこで/Where)

おなかがへったなあ…(なぜ/Why)

おなかがへったなあ…(なぜ/Why)

そこでリュックをごそごそ…(なぜ/How)

そこでリュックをごそごそ…(なぜ/How)

とりだしたものはおべんとう…(なにを/What)

とりだしたものはおべんとう…(なにを/What)

おべんとうを食べました(どうした)

おべんとうを食べました(どうした)

事実を相手に伝えるニュース映像をつくる場合、先ほどの「5W1H」が映像の中にテーマの情報として取りこまれていなければなりません。しかしながら、実際に取材を行って撮影(さつえい)をしようとすると、「5W1H」の一部の情報が取得できない場合もあります。
たとえば、Where(どこで)の情報を伝える映像を撮影しようとした場合に、マウンテンバイクに乗って撮影した映像が必要になったり、上空からのふかんで見下ろす映像が必要になった場合など、ふつうのビデオやタブレットでは、撮影できない場合も発生します。
マウンテンバイクで両手がふさがっている場合の撮影はハンドルやヘルメットに取り付けるアクションカメラが、上空からのふかん撮影の場合はドローンが活用できます。このようにさまざまな性質を持った機材を使った撮影も考えておきましょう。

また、伝わりやすくするためには構成も重要な要素のひとつです。どのように構成すれば、見る人に分かりやすく情報が伝えられるニュース映像になるかを意識しながら、コンテを作り、取材や撮影、編集などを行いましょう。