スクラッチでネコを走らせたり絵本を作ったりできるようになって、さて、これから何をすれば良いのだろうと迷っている人はいませんか。
この教材は、そうしたスクラッチの基本的な使い方を学んだ皆さんが、スクラッチの「先」の段階にステップアップすることをお手伝いするものです。
スクラッチの「先」というと、プログラマーが仕事に使用しているプログラミング言語が使えるようになることを目標とされる方もいらっしゃいますが、この教材では、これから主流となると考えられる技術の分野からテーマを選んで、それをスクラッチとマイクロビットのプログラムとして再現するための情報をまとめました。
この教材は、解説を読んでからプログラミングしても構いませんし、先にプログラミングした後に解説で考え方を学ぶのでも構いません。
さあ、あなたもスクラッチの「先」の段階に行ってみませんか?
この教材で取り上げている技術テーマが、「AI」と「IoT」です。 「AI」は「人工知能」のことです。
私たちの身の回りには、「スマート◯◯」という名前がついた機器が増えています。音声で質問すると回答してくれる「スマートスピーカー」などは、ご覧になったことがあるのではないでしょうか。これも「AI」の一つの現れです。
「AIネコと遊ぼう」では、スクラッチのAI機能を使って、じゃんけんの画像を認識するAIと対戦するプログラムを解説しています。
もう一つのテーマの「IoT」は「モノのインターネット化(Internet Of Things)」の略語です。いろいろな機器がインターネットに接続され、内蔵したセンサーのデータを通信することで、さまざまなデータが利用可能になることです。
この教材では、マイクロビットのセンサーで集めたデータを通信して利用する、IoTの基本を学ぶプログラムを解説しています。実際には、データをインターネットに送信していないのでIoTと言い切れないところがありますが、センサーのデータを無線で送信して利用するという点ではIoTの考え方を理解できるのではないでしょうか。
「スクラッチとマイクロビットでスポーツゲームを作ろう」は、マイクロビットを身体にとりつけて、動きセンサーのデータを無線で送信してスクラッチを操作するゲームです。
「マイクロビットで計測しよう」では、マイクロビットのセンサーで測った明るさのデータをスクラッチに送信して、集計したグラフを表示する方法を扱っています。